第19回 現代視聴文化研究会S上映会 に行ってきました。

大崎第一区民集会所で開催された、「第19回 現代視聴文化研究会S上映会」に行ってきました。
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http://kaitamono.blog.shinobi.jp/Date/20160323/1/


「現代視聴文化研究会」の名が示す通り映像の上映会なのですが、10分弱のものから30分位までのものを数本、そして主に16mmフィルム作品が上映されます。
図書館や役所でも結構貸し出してるそうです。
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・ビーズゲーム
1977年 カナダ Ishu Patel。
動物たちの弱肉強食の様子が描かれていくものの、それはいつしか人間同士の争いに変わり、鈍器で殴って剣で斬って戦車で轢いて銃で撃って、と争いを通して文明が発展していく様子が描かれるようになっている。
なめらかに切り替わる絵が「そういえばビーズだったんだ」と思い出した時、いっきに圧倒されます。ビーズだってことを忘れてしまうくらいのあの動き。

・バラブロック
1972年 カナダ Bretislav Pojar。
立方体の種族と球体の種族の争い。
2対1の時は2のほうが、2対3になったら3のほうが、それぞれ一方的に攻める展開。
しかし、お互い仲間を呼んで多数対多数になったところで始まる総力戦の描かれ方がコミカルで見てて楽しい。
最後の決着のつき方も意外な結果。

・雪の日の出来事
1978年 カナダ Eunice Macaulay、John Welden。
奥さんに頼まれた雪かきをサボったばっかりに発生する事件。
その事件が予想外な方向に進んでいく展開が、柔らかい線で描かれていく。
そしてあのオチ。
これが本当に「雪かき推進キャンペーン映像」だとしたら、これ観て雪かきに励む人ってどれくらいいるんだろうか。

・おこりじぞう
1983年 日本 坂本紀之、河野秋和。
戦争の悲しさを訴える映像作品。
人形劇と思えぬ、キャラクターの豊かな表情と繊細な動き。一つ一つの細やかな動作が人形劇ということを忘れさせそうにさせます。
ヒロちゃんがすごくいい子で、だからこそ原爆投下後の姿が見てて辛い。
そして、アニメでは伝わらないけれど実写だと生々しすぎる、けれども人形劇として描かれているからこそ訴えてくるような原爆投下後の地獄絵図。そりゃわらいじぞうさんも怒る。

・さるかに
1972年 日本 岡本忠成。
木彫人形で描かれる、さるかにがっせん。
サルのならず者っぷりは、始まった瞬間から悪役として輝いてる。
だからこそ、最後に懲らしめられる場面では容赦なくこてんぱんにやられてましたがそれがいい。
親ガニが殺された後の子ガニ誕生シーンが可愛い。

・雨は優しく
1984年 ソ連 。
死の灰で世界が滅亡した翌日、ロボットが淡々と人間の生活をフォローしようとしていく。
人間の反応が全く無いのに、誰も生きていないのに、それでも日常生活を勧めてくるロボットの姿は、それ自身には感情がないとしても狂気しか感じられない。

・おこんじょうるり
1982年 日本 岡本忠成。
イタコのばあさまに食べ物を分けてもらったキツネが、不思議な浄瑠璃の力で周囲の病気を治していく話。
キツネも善意でやってるし、ばあさまもその力を悪用しようとはしないし、穏やかな雰囲気で難関も超えられたと思ったのに。そう思ったのに。

・チコタン
1971年 日本 岡本忠成。
小学生男子が、好きな女の子に必死で想いを告げて、それが報われる話。
最後の1編を観るまでは、そう思っていたんです。
事態は急転。おぞましいほどの狂気に満ちていく映像は、背筋が震えるほどの怖さ。


以上8編。
途中くどうさんによる解説が入りつつ、約3時間の上映。
人形劇は普段なかなか見る機会がないので、興味深く楽しみました。
また、制作に関わっている人たちのことを解説してもらえるため、映像以外のところも面白く。
途中話していた「UFO宇宙船 アストロ号」は凄く気になります。

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